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タトゥー除去の取材を受けて

院長 2015/06/23

タトゥー除去の取材を受けてみて
タトゥーを消す為に来院されている患者さんをとりまく環境はデリケートだなと改めて感じました。

僕自身も頭の整理が少しついたので、誤解を招かないように・・・・。

 

 

タトゥーは金属で色をつけています。タトゥーで使われている色に反応するレーザーを用いることで、そのタトゥーの色を構成している金属を破壊していきます。

一般的に黒のタトゥーが多いため、黒に反応しやすいレーザーを用いることが多いです。

人間の身体にはもともと異物を排除するための免疫の細胞があります。

しかし、タトゥーを構成する金属は粒子が大きいため、そのままでは免疫細胞では処理ができません。

レーザーでその粒子を細かくすることで、免疫細胞が処理できるようになり、タトゥーの色が薄くなっていきます。
(金属の粒子を破壊したものをマクロファージが貪食(どんしょく)し、リンパ管でリンパ節を経由して体外に排出されます)

 

 

※タトゥー除去方法論

・手術皮膚を切り取り、縫合する。
植皮
削皮

 

・レーザー
色素に反応するレーザー
皮膚を削るレーザー(瘢痕になるので使用ダメ)

 

※治療方針の選択決定の仕方
タトゥーを消したい患者さんは綺麗に早く消したいと思ってきています。

治療するこちら側も綺麗に早く消したいと思っています。

方法論を説明してそこから、患者さん自身に選択・決定してもらう

タトゥーの入っている身体の場所・色(水色)
タトゥーの種類(元恋人の名前)

で、紡錘状に手術が望ましい場合は⇒手術をします。当院では少数。

レーザーで、ほとんど綺麗に消えると判断した場合は、レーザーを奨めます。
レーザーでは消えないと前医で説明されているケースは多いです。

・10年前と比較すると治療費の負担にしても、レーザー治療の方が手術よりも安くなり逆転している。(施設による)

※医院の月の来院数・ 年齢層はどれくらいが多い?
5月の来院数が1200名でしたので、6割以上が、タトゥーの診療のべ700名以上
平日はお子様連れの主婦の方、土曜日は、男性の会社員の方
30代前後が多い。

※タトゥーを除去したいと考える患者は、どのようなキッカケで消そうと思った声が多い?
夏が近づくとお子さんとプールに行きたい。
こども・孫がものごころがつく前に消しておきたい。
就職時の健康診断社員旅行
結婚に伴い、相手側の両親の反対など。
温泉・ゴルフ場でのシャワーを浴びれない。
老人ホームに入りたい。
元恋人の名前
デザインが気に入らない。
生命保険の加入の心配
若気のいたりの後悔
親御さんにばれてしまった。
彫る方からの紹介
イースネーザーのやり直し

※健康被害の声が上がっているのはどういった原因?
健康被害とは、たぶん熱傷と治療後の瘢痕になると思いますが

Qスイッチヤグレーザーは、なるべく肌にダメージがないように開発されていますが、治療直後、熱傷・小さな水泡形成・出血・感染などのリスクが生じます。

治療を担当する医師も、器機の出力設定・照射径の大きさにより経験上、加減の仕方が重要です

また、治療を受けられた患者さんも、1週間程度、ご自宅での消毒や軟膏による処置が必要です

サーフィンをされる方や、風俗で働いている女性は、趣味や仕事のシフトの性質上、なかなかいう事をきいてくれませんので、しっかり患者さんに指導しなくてはなりません。

途中経過として、色素沈着や色素脱失などの皮膚の可逆性変化もおこりますので、そういったことも含めてきちんと説明すると初診時のカウンセリングの時間は必然的に長くなります。

アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を、持っている患者さんもいらっしゃるので医療機関以外では治療はありえない。

 

※健康被害にあわないために患者が気をつけるべきことは?
・簡単なのは、皮膚科専門医や形成外科専門医、タトゥーの治療は、最後まで消さない(日本での日常生活復帰)まで、治療が終了するまでの回数や期間、見通しを治療費も含めてなるべく的確に予想して伝えてくれる医師を選ぶ。
(見通しや期間を超えた場合、無料で治療を最後まで行うようにしています。)

 

・治療を受ける施設を選ぶのに面倒がらずに、複数個所で治療の説明を聞きに足を運ばれること

 

・ 治療経過を毎回、写真で撮影してきちんと経過を診てくれていること

 

・高額な治療をしている施設がいいクリニックではないこと。

 

国内で医療機器を販売するには医薬品医療機器等法(旧薬事法)に基づき厚生労働省の承認が必要となる。

日本では美容を目的とした機器については承認されていない。

但し、医薬品医療機器等法は業者が製造・販売する事に対する規制であるため、医師が自己の診療目的で使用する場合は個人輸入による入手が法的に認められている

よって、日本の美容クリニックでは個人輸入により入手された薬事未承認機が広く使用されている。

法律上、美容機器という種別はなく、医薬品医療機器等法でいう医療機器に該当しないもの(非該当品)で、美容目的に使用される機器が一般的に美容機器と言われているに過ぎない。

※前回、新しいレーザーについて少し触れましたが、少ない回数でどんなタトゥー・入れ墨でも綺麗に消えて、手術をしなくてもいい時代が来るといいですね。

この記事の監修者

二宮 幸三(にのみや こうぞう)東京美容皮膚科クリニック 院長・医学博士
二宮にのみや 幸三こうぞう
東京美容皮膚科クリニック 理事長・院長
医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
たるみ治療に特化し、新しいリフトアップレーザー機器の素晴らしさを安心して体験いただけるよう、痛みの少ない施術を心掛けています。
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。

 

 

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