毎日スキンケアを使用していて、「この美容成分は、肌のどこまで浸透しているんだろう」と思ったことはありませんか?🙄
化粧品の法律上や広告表現での浸透は「角層まで」としか謳うことはできませんが、実際はどうなのか気になっている方も多いはずです。簡単にまとめてみましたので、スキンケア選びの参考にしてみてください🤗
そもそも美容成分って肌に浸透しているの?
医薬品領域では医薬部外品の美白有効成分の多くは、基底層にあるメラノサイトで効果を発揮するとされ、表皮基底層まで届いているということになります。化粧品に配合された成分が皮膚の内部に浸透し入っていくことを「皮膚浸透」といいます。一般的には「経皮吸収」という言葉が使用されることもあります。
医薬品にも、外用薬のように皮膚に貼ったり塗ったりして成分を患部に浸透させるものがあります。
皮膚の中へ成分が浸透していくためには、外部から受ける刺激から皮膚を守っている角層を通り抜ける必要があり、ルートとしては3つあります。
① 角層細胞内を通る細胞内経路
② 角層細胞間を通る細胞間経路
③ 毛孔や汗孔など付属器官を通る経付属器官経路

3つのルートの中で、角層細胞同士の間を通る細胞間経路が主なルートとなり、水溶性成分や大きい分子の成分は毛孔や汗孔などの付属器官を通りやすいと考えられています。
主に①適度な親水性と親油性をもつ成分②分子量が小さい(分子量が500以下)成分が表皮に浸透しやすいといわれています。
角層細胞間は、細胞間脂質による水分(親水基)と油分(親油基)を交互に挟み込んだミルフィーユ状の構造(ラメラ構造)になっており、親水基・親油基それぞれになじみやすい成分の方が角層を透過しやすいとされています。また分子量が小さいほど、ラメラ構造の内部に広がりやすい傾向があるといわれています。
※配合成分の一部では角層を通り抜け、表皮内で広がり、さらに真皮まで到達します。
表皮や真皮に届いた成分は、それぞれターゲットとなる角化細胞やメラノサイト、線維芽細胞などに働きかけます。
真皮には毛細血管が通っているので、その一部は血管内に入り血流に乗って全身に達する成分もあります。
美容成分を高配合にすればその分皮膚へ浸透する量も増えるとされていますが、皮膚内で成分の濃度が高くなることで刺激になったりなどマイナスの作用が起きる可能性もあります😵
ただ美容成分を高配合にすればいいということではなく、適切な量が適切な箇所に届くことが大切です💡
医薬部外品として効果が認められている成分が入ったものなどを選び安全性と効果を両立したスキンケアを取り入れたいですね☺️🫶