東京美容皮膚科クリニック

開院14年目たるみ治療専門

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美容医療用語集

白斑

皮膚の色が黒いかそれとも白色人種のように白いかは、表皮細胞に含まれているメラニン顆粒が多いか少ないかによって黒く見えたり白く見えたりします。

メラニン顆粒は表皮の基底細胞層に散在しているメラノサイト〈色素細胞〉でつくられます。

ですから何らかの障害でメラノサイトが無くなったり、メラニン顆粒をつくる働きが悪くなって、メラニンがつくられる量が少なくなったり、つくられたメラニンが円滑にケラチノサイト〈角化細胞〉とりわけ基底細胞層、有棘〈ゆうきょく〉細胞層などへの移動に支障があると、表皮細胞内でのメラニン顆粒が少ないため、肌色は白くみえます。

この状態が病的な原因で起こった場合を「白斑〈はくはん〉」といいます。

白斑は、専門医による診断および治療によらなくてはならない皮膚疾患です。

最もよく知られているのが

①「尋常性白斑〈じんじょうせいはくはん〉」です。

俗に「白ナマズ」と呼ばれるものです。

突然に皮膚の一部が白くなり、次第に境界のはっきりした白い斑点になります。

全身どこにでもできます。

②「白皮症〈はくひしょう〉」は俗に白子〈しらこ〉と呼ばれます。

眼、毛髪、皮膚など全身が対象で、遺伝性疾患といわれます。

③「白斑黒皮症〈はくはんこくひしょう〉」は炎症後に色素がぬけてなくなる状態とメラニン色素が生じる状態が現れた色素異常症です。

サイアザイド系の血圧降下剤の副作用による光線過敏症によるといわれます。

④「脱色素性母斑〈だっしょくそせいぼはん〉」はアザの一種といわれ、生後すぐか数カ月以内に皮膚の一部がこころもち白くなるといわれています。

⑤「老人性白斑〈ろうじんせいはくはん〉」は老化現象の一つとして体や手足にできる直径1センチぐらいまでの小さな白斑です。

青年期以後にみられるといわれます。