美容医療用語集
汗腺
汗の製造と分泌を担っている皮膚の付属器官です。
「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類の汗腺があり、この両者は、構造も、分泌の方法も、分泌物の性質も全く異なっています。
エクリン腺は、ヒトではわずかな部分を除いては、ほとんど全身の皮膚に分布しています。
エクリン腺が分布していないところは、陰茎の亀頭、包皮の内側、陰核、小陰唇、外耳道、爪床、唇などです。
エクリン腺は管状腺と呼ばれるもので、1本の管の一方の端が糸くずを丸めたように絡み合った形をしています。
一方、アポクリン腺は、エクリン腺と同様に管状腺ですが、エクリン腺よりはるかに大きく、管も太く、糸まり状の腺体も大きいです。
エクリン腺はヒトでは一部分を除いて全身に分布して体温調節に重要な働きをしておりますが、アポクリン腺はヒトでは腋窩、乳輪、外陰部などの特定の皮膚に限られています。
しかし、多くの哺乳動物では、毛の生えているところのほぼ全体に分布しているといわれます。
なぜなら、アポクリン腺の分泌物からの成分には、そのもの、または分解すると体臭の原因になる成分が含まれているからです。
すなわち、タンパク質、炭水化物、脂質、アンモニア、またときにはビタミン類やホルモン類などです。
これに対して、エクリン腺から分泌される汗には、ナトリウム、塩素、カリウム、カルシウム、鉄分、重炭酸、アンモニア、尿素、乳酸などが含まれています。
アポクリン汗は、エクリン汗に比べてたんぱく質や炭水化物、脂質をかなりの量含み、アンモニアや鉄分も多いといわれています。
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