この記事の監修者
医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。
日本では、春は花粉の話題をよく耳にしますよね。実際毎年花粉症対策は欠かせない方や、何となくアレルギーのような症状が出るという方も多いでしょう。肌にアレルギー症状が出ている時は、刺激をするような美容治療はあまりおすすめできません。
無理になにかやらないとと思わず、まずは保湿や紫外線対策に徹すること。肌の調子が戻ってきたころに治療をはじめられるように準備をしておきましょう。それが一番美肌への近道です。
美容治療は、紫外線対策をしっかり行うことが求められます。年中降り注いでいる紫外線ですが、4月〜8月頃は、UVA派、UVB派ともに強くなります。
この時期は、いつも以上に紫外線対策を徹底しながら治療を取り入れましょう。特に、シミや毛穴などの肌の表面にアプローチをかける治療は、紫外線対策が治療の結果の良し悪しに影響します。
お勧めとしては、肌の表面に関与せず、比較的皮膚の深い部分にアプローチする医療ハイフや高周波などのたるみ治療、ヒアルロン酸やボトックスなどの部分的な注入治療、肌に栄養を補給するビタミン導入などは、夏場でも取り入れやすいメニューです。
どんなに紫外線対策をしていても、シミやくすみ、肌のごわつきなどが現れることがあります。夏の紫外線ダメージからの回復と、しみやくすみのケアにはフォトフェイシャルやピコレーザーなどがお勧めです。
夏場は紫外線を気にして肌表面の治療ができなかった分、秋以降はシミ治療を始めるのに良い時期でしょう。また、エレクトロポレーションやピーリング、水光注射やリモデリング製剤などの注入治療も肌を再構築させたり、潤いと栄養で満たす効果がある為、お勧めです。
比較的紫外線も弱まる時期です。外気の気温も涼しくなり、マスクの着用もしやすいため、ダウンタイムのある治療が受けやすい時期でしょう。
少し強めのレーザーや、糸リフト、フィラー注入など、赤みや腫れ、瘡蓋、内出血などが出来る治療も、この時期なら受けやすいのではないでしょうか。乾燥する時期ではありますので、治療の種類に関わらず、しっかり保湿対策をすることがマストです。
ダウンタイムとは、治療後一時的に出るダメージです。赤みや腫れ、内出血などが当てはまります。美容治療を受ける際にはダウンタイムの期間が平均的にどれくらいなのかを必ず確認しましょう。大切な予定の前に受ける場合は、余裕をもった日程で治療を受けるようにしたいですね。
治療の効果に関しても、直後から現れるものもあれば、数か月かかるもの、回数がかかるものなど様々です。大切な予定の日が決定している場合は、そこから逆算してどれくらいに治療を受けておくべきかを計画しましょう。
美容治療は、1度で効果が実感できるものもあれば、ベストに持っていくまでは回数を要するものもあります。ご予算や予定の日程まで余裕がある場合は、様々な治療をコンビネーションさせて効果を高めていくのもお勧めです。
例えば、たるみであればハイフと高周波のコンビ、シワであればボトックスとヒアルロン酸注入のコンビ、美肌であればフォトフェイシャルとニードル治療やピーリングのコンビなど、組み合わせることで相乗効果が生まれる治療はたくさんあります。大切な予定のために、渾身の治療にコンビネーション治療はいかがでしょうか。
ここでご紹介する治療は、年間通して継続的に治療を取り入れるのがお勧めのメニューです。
ボトックスは定期的に治療をすることで、シワの改善や予防になります。効果は4か月前後で切れるため、定期的に行いたい治療の一つです。シワの少ない方は、ボトックス治療を上手に取り入れている方が多いです。
ピーリングも、肌のターンオーバーを正常に整えるため定期的に取り入れたい治療です。ピーリングの製剤はたくさん種類があり、治療の効果は様々ですが、その時の自分の肌の状態に合ったものを選ぶことが美肌維持のポイントです。
フォトフェイシャルは、シミや美白の治療というイメージですが、紫外線ダメージの蓄積である光老化から肌を守り、紫外線ダメージに負けない肌を作る効果もあります。
光老化が老化の8割!?とも言われているので、これが予防できるフォトフェイシャルを取り入れない手はないですね。
たるみの予防にお勧めなのは、医療ハイフと高周波です。どちらも皮膚の真皮層より下層部分に熱を加えます。熱を加え、肌のコラーゲンなどを再構築させますが、真皮層に熱を加えるという行為がたるみ治療にはとても有効です。医療ハイフに関しては、さらに深く筋膜層までアプローチが可能なものもあり、高周波に関しては強力なものだと脂肪層深くまで熱が入ります。
医療ハイフと高周波は、機械の種類がたくさんあり、機械によってメインで熱が加わる層が異なります。できればより広い層へのアプローチがお勧めです。
予防的にこういった治療を繰り返していくと、いつの間にか元々あったたるみが軽減するだけでなく、急に老ける、たるんできた、などといった老化現象からも肌を予防できます。
大切な日の為に計画するなら、ダウンタイム期間や効果の出方を治療ごとに確認して取り入れることが大事です。また、継続治療をするメニューを決めて、それに加えて季節に合った治療をルーティンさせて計画するのもおすすめです。