この記事の監修者

医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。
ソフウェーブは、同期平行型超音波ビームSUPERB(スパーブ)によるたるみ、シワ治療です。SUPERBは、最新の超音波技術となります。
SUPERBは、真皮中層である皮膚の1.5㎜の層を中心に、高強度の超音波による熱エネルギーを加え、円柱状の過熱領域を形成します。照射時間3~4秒で、組織の温度を60~70℃にまで上昇させますが、このしくみが他のどの治療のメカニズムよりもコラーゲンやエラスチンの産生に効率的であると言われています。
また、ソフウェーブはシワとたるみ治療をはじめ、様々な症例でFDA(日本の厚生労働省にあたるアメリカの行政機関)の承認を取得しています。そして2025年4月には、新たに顔と首のシワ治療において厚生労働省の薬事承認を取得しました。
たるみやシワを含め、皮膚の老化の原因となるのは、コラーゲンやエラスチンの減少です。肌の真皮層にはハリや弾力を司るコラーゲンやエラスチンが豊富に存在しますが、外的刺激や加齢などによりコラーゲンやエラスチンは衰え、減少します。その為、真皮へのアプローチはエイジング治療にとって非常に重要です。ソフウェーブは真皮層をターゲットに強力な熱を加えることで、組織のリモデリングを促し、シワやたるみなどに効果が現れます。真皮層に熱を加える機器は数多く存在しますが、ハイフや高周波でもここまで圧倒的なボリュームの加熱はできません。ここまでのボリューム加熱ができるのはソフウェーブだけであり、これにより圧倒的な引き締め効果が期待できます。
強力な治療であるほど、ダウンタイムやリスク、施術時の痛みなどへの心配はつきものです。しかし、ソフウェーブは、熱エネルギーが強力であるにもかかわらず、ダウンタイムやリスクが少ない治療です。
ソフウェーブには、コンタクトクーリング機能が搭載されており、表皮や真皮上層部は過度な加熱を防ぎ、保護をしながら照射が出来ます。さらに熱の浸透も一定の深さにとどまる為、真皮層より下の神経や皮下には熱の影響はありません。赤みや浮腫みの出方は個人差がありますが、大きなリスクを気にせずに治療が可能であり、ハイフなどで言われている神経障害などのリスクもありません。
ソフウェーブの効果は、まずはたるみの引き締めです。特にスキンタイトニングが得意で、ゆるんだ皮膚が引き締まり、ピタッと張り付くようなハリのある肌になります。ソフウェーブは、脂肪やスマス筋膜など深部へのアプローチは出来ませんが、皮膚の引き締め効果は他の機械にはない効果です。皮膚自体が引き締まると、たるみへの印象も大きく変えることが出来ます。
真皮のリモデリングが行われると、肌質全体に様々な効果があらわれます。特に肌にハリや弾力が取り戻されるので、小じわの改善に効果的です。さらに、皮膚自体が引き締まると、頬のたるみ毛穴なども目立たなくなることがあります。
肌質改善へも効果が期待できるのがソフウェーブです。
ソフウェーブは皮膚の1.5㎜の層をメインに熱が加わります。その部分は真皮中層にあたりますが、一定の層にボリュームのある強い熱が加わる為、熱さや痛みを感じることがあります。しかし、ソフウェーブには、コンタクトクーリング機能が搭載されており、皮膚表面を冷却しながら照射が可能です。表面を冷却保護することで、痛みの緩和だけでなく、熱による影響を真皮内に留めるため、安全に治療を行うことが可能となります。
また、実際の施術時には表面麻酔やクライオエアなどの冷却装置を併用するクリニックも多く、痛みに関して配慮した治療が確立されています。
ソフウェーブがアプローチをするのは、真皮中層です。真皮層より深部にはアプローチができません。
真皮層は、肌の弾力や潤いを司るコラーゲンやエラスチンが存在する部分であり、真皮の状態を良好に保つことは美肌のために重要です。しかしたるみに関しては、真皮を含め、脂肪、筋膜、筋肉、じん帯、骨など、より多くの組織に原因が及ぶため、様々な方向からのアプローチが必要です。
切らないたるみ治療では、真皮層より深い、脂肪層やスマス筋膜は高周波やハイフ、糸リフトなどの治療が得意とします。骨や靭帯の強化はヒアルロン酸やECM製剤などの注入治療でサポートします。
どの治療においても、全てを完璧に網羅するのは難しいため、コンビネーション治療で足りない効果を補う方法が推奨されています。
ソフウェーブとウルセラは、アプローチをするメインターゲットが異なります。ソフウェーブは真皮層(皮膚)、ウルセラはスマス筋膜です。ソフウェーブは肌のハリ、小じわ、皮膚のゆるみの改善に対し、ウルセラはスマス筋膜の収縮によるたるみのリフトアップ効果になります。そもそも治療の効果、役割が異なりますので、コンビネーション治療がおすすめですが、どちらか一方を選択する場合は、たるみの一番の原因がどこにあるのかを見極めて選択します。
ソフウェーブとサーマクールはどちらもたるみをタイトニングさせる治療ですが、真皮層に対しては、圧倒的にソフウェーブの方が強い効果を発揮します。サーマクールは真皮層を通過し、さらに深層部である脂肪層への加熱がメインとなります。
効果としては、ソフウェーブは皮膚のタイトニング、サーマクールは脂肪層のタイトニングです。治療の効果、役割が異なりますので、やはり自身のたるみの原因がどこにあるのかを見極める必要があります。効果をより高めたい場合は、コンビネーションすることでさらに強力な引き締め効果となります。
ソフウェーブは、施術後1〜2ヵ月程度で効果が現れ、1回の治療で約6ヶ月程度効果が持続します。
ソフウェーブの同期平行型超音波ビームSUPERB(スパーブ)は、ソフウェーブの独自の超音波技術であり、最新治療です。また、機械本体だけでなく、ランニングコストなどがかかります。これらの理由から、治療価格が高額になる傾向にあります。
真皮層にかなりのボリューム加熱をしますので、痛みや熱感は感じることがありますが、麻酔クリームやクライオ機器などの使用により、痛みを軽減することが可能です。
ソフウェーブは、皮膚のたるみが強い、たるみを予防したい、小じわの改善がしたい、肌質改善や美肌作りをしたい、そんな方におすすめの治療です。
ソフウェーブ独自の超音波技術SUPERB(スパーブ)は、ハイフや高周波に次いで、切らないたるみ、シワ治療にかかせない存在になるでしょう。