この記事の監修者
医師・医学博士、ウルセラ認定医
東京慈恵会医科大学医学部医学科 卒業
日々、研鑽しています。
最も信頼され、感謝されるクリニックでありたいです。
サーマクールの効果はタイトニングがメインです。脂肪の層まで熱が加わり、ボリュームをギュッと引き締める効果があります。不自然さのないナチュラルな小顔効果が人気です。
サーマクールはたるみ治療にはかかせない皮膚の真皮層にしっかり熱が加わります。真皮の浅層だけでなく、深層までくまなく高周波エネルギーが浸透する為、真皮層全体のコラーゲンを熱の力で収縮させ、コラーゲン増生が促進されます。
結果、ハリが出て引き締まった状態になりますが、特に余分なボリュームを狙ってデザインしながら照射をすることで、理想的な輪郭のラインに整えることが可能です。
症例写真のご紹介
サーマクールはたるみのタイトニング効果がメインですが、それ以外に肌のハリや弾力をアップ、たるみ毛穴の解消、毛穴の引締めによるニキビの改善にも効果があると言われています。
メインの効果ではないですが、これらの効果をご実感される方はかなり多い印象です。肌の調子が良くなるのは嬉しい二次的効果ですね。
現在日本で行われている多くは、第三世代サーマクールCPT(トータルチップ)か、第四世代サーマクールFLXです。CPTは、400、600、900ショット、FLXは300、600、900、1200ショットがあります。ショット数は多い方が効果は高いと言えますが、顔の施術には300、600ショットを使用することが多いです。
最小単位の300ショットでも十分効果的なサーマクールですが、元々お顔のボリュームがある方、首の方まで広い範囲を治療したい方などは600ショットをセレクトすることもあります。海外では、慣れている患者様は900や1200ショットを積極的に行うこともあるようです。
サーマクールには専用のマーキングシートがあります。アルコール綿で転写させて使用しますが、クリニックによって使用の有無の方針は分かれます。使用しない理由としては、アルコールで施術前に皮膚に余計な刺激が加わることが懸念されるからという意見が多いです。
サーマクールはお顔のお悩みに合わせてショット数の配分を考え、デザインしながら照射していきます。必ずしもマーキングシート通りの照射にはならないため、使用はせずにドクターが手書きでマーキングをすることもあります。
どちらが良い悪いということもなく、クリニックのドクターの方針によって使用したりしなかったりというのが現状です。
最新のサーマクールFLXは痛みがかなり軽減されている為、麻酔を使用せず施術が可能です。サーマクールは皮膚への熱の加わり方や熱感の感じ方に個人差がある為、患者様とコミュニケーションを取りながら施術を進めていきます。
麻酔を使用すると、熱の感じ方の感覚が鈍くなるため、適切な出力を正確に判断できずに逆にリスクになることがあります。現在は、麻酔を使用せずに照射を行うのがメーカー推奨になっています。
サーマクールアイとは、目元専用チップを使用した目元に特化したサーマクールです。
瞼や目の下などのたるみを集中的に治療できます。
通常のサーマクールは、皮膚の深部に熱が加わるため、瞼などの皮膚が薄い部位には照射ができません。サーマクールアイはチップのサイズが小さく、目周りにも安全に照射が出来るように作られています。
サーマクールアイのショット数は225、450ショットがあります。サーマクールアイは単体で行うよりも、通常のサーマクールと組み合わせて行うと、全体と目元のパーツの引き締まりに相乗効果が生まれ、お勧めです。
サーマクールを施術する際には、必ず専用のチップを使用します。また、電極パッドやジェルなども全てサーマクール専用のものを使用します。サーマクールは使用する消耗品にコストがかかるため、施術価格が高くなる傾向にあります。
また、認定医のドクターの照射になると、効果やリスクの面でも安心して治療が受けられますが、施術金額は高くなる傾向にあります。
まず決定的に違うところは、ハイフは超音波エネルギー、サーマクールは高周波エネルギーという点です。全く異なるエネルギーを使用し、たるみにアプローチします。
効果の面では、ハイフはたるみのリフトアップ、サーマクールはたるみのタイトニングが得意と言われています。最近はハイフでもタイトニング効果が出せる機種もありますが、比べると、やはりサーマクールの方がタイトニング効果は強力である印象です。
逆に、サーマクールでのリフトアップ効果に関してはなかには実感される方もいらっしゃいますが、リフトアップはSMAS層(表情筋筋膜)へのアプローチが必要である為、ハイフの方が効果的でしょう。
サーマクールそのものが痛みやダウンタイムが少ない治療ですが、FLXは歴代のサーマクールと比べて、痛みは軽減されています。
チップの面積が大きくなり、熱エネルギーも強力になっていますが、冷却機能やバイブレーション機能なども向上している為、過剰な痛みを感じることなく治療が受けられます。従来のサーマクールのご経験がある方のほとんどが、FLXは痛くないと実感されるようです。
最新モデルFLXが登場してから、第三世代モデルCPTのコストはリーズナブルになった印象です。ランニングコストの違いなどが影響していますが、FLXは最新モデルであることもあり、CPTよりもコストは高めの傾向です。
最新モデルFLXは、従来のサーマクールよりも高周波エネルギーが深く、広く浸透するようになっています。真皮層と脂肪層の広い範囲に均一に強い熱量が加わる為、タイトニング効果がさらに向上しています。
また、肌に接触する面が熱くなりすぎたり、浮いたりすると、機械が感知しストップするようにもなっているので、施術をする側のドクターからもかなり信頼を置かれています。強い治療ですが、安全に治療が受けられるのも魅力です。
たるみの美容医療機器として長い間人気をキープするサーマクール。効果と安全性の面からみても、第四世代まで進化を続け、活躍し続けるのは納得です。
ここぞという時のたるみ治療に、サーマクールはいかがでしょうか。